よく「男の嘘の見分け方を教えてください」という質問をされるんですが、これはとても難しい。嘘をつきなれているというか、嘘のうまい人は、どこまでが本当でどこまでが嘘か分かりません。トップ画像

愛される嘘

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ピンクバラ愛される嘘

 若いころから私は、ずーっと嘘つきが嫌いでした。だから、傷ついて本当のことをいい、そのかわり自分も本当のことを言われ傷つく、でもその時には泣き事を言わないで受け止めるという女のキャラクターばっかり描いていました。

 でも、最近は大人になって!? やはり本当のことばかりしゃべってはいけないんだと思うようになりました。
 若いうちは気づかないんです、「嘘は悪い」ということが、ただの思い込みだということに。

 私ももちろんそうでした。若くて融通がきかないから、お互い嘘をつかないのが恋愛だと信じてしまうんです。
 本当は違うんですけれどね。

 相手をかばうための嘘、相手を生かすための嘘、嘘にもいろいろあると思います。
 相手のことを思えば、これは自分の勝手な思い込みということでなく、自分の思惑を捨てて、相手の立場に立って考えるということですが、そうすれば本当のことは言わないという選択もまたあることが分かってきます。

 また、積極的に嘘をつくということはありませんが、「(相手に)しゃべらない」ということもあります。
 すべてのことを相手に伝えなくてもいいのではと思います。
私はおしゃべりな男の方が口数の少ない男よりは好きなんですが、しゃべりすぎはダメ。
 むくちであることにもよさはあります。
 しゃべらない部分があるっていうことに信頼がおけるんです。恋愛は一種の信頼関係でもあるわけですから。

嘘のつき方、見分け方

 よく「男の嘘の見分け方を教えてください」という質問をされるんですが、これはとても難しい。
 嘘をつきなれているというか、嘘のうまい人は、どこまでが本当でどこまでが嘘か分かりません。
 正直な人だと狼狽して、妙におしゃべりになったり、目線が宙に浮いたり、やたらに汗をかいたり…。

 これと一般論はないので、よく相手を観察することが一番の嘘を見破る早道でしょうか。

 こんなサインが出た時は…と自分なりに彼氏の観察日記? をつけて、行動パターン、思考パターンを把握する。

 こんな嘘が出たら危ないぞ。というのを覚えておくのが確実だと思います。
 それでは、男の嘘がばれた時はどう対処すればいいのでしょうか。

 えてして女はひとつ疑い出すとすべてに疑心暗鬼になって、あれもこれも嘘でしょうと相手に問い詰めて、結果的に自分の首を絞めてしまいがちです。

 猜疑心(さいぎしん)の塊になって相手を責める。
 流してしまえばいいのに、深追いして自分でどんどん穴を掘っていってしまう。
 そんな時、たいした嘘じゃないと、思えるものだったら笑って自分をごまかす。

 相手はきちんと悲しかったとか、嫌だったとか思ったことは伝えるけど、自分の中では忘れる「冗談じゃない、ひどすぎるわ」と、思うような嘘なら、他のことをあげつらうのでなくて、そのことに対してのみ怒る。でも、徹底的に追い詰めない。逃げ道を作っておいてあげる。

 その恋が大事なら、本当には腹わたが煮えくり返るくらい怒っていても、その気持ちを隠して逃げ道だけは用意する。
 それが女の愛される嘘のつき方、ではないでしょうか。

「愛されたい」を「愛される」に変える

 女はけっこう恋愛に集中します。
 これは私の経験からいっても、まわりを観察した結果でも同じ。
 とくに二十代はすごい。私がこれだけあなたのことが好きだから、あなたも同じだけ私をすきになって、というようなハイテンションのパワーで生きている。

 だから「今日は忙しいから会えない」なんて急に言われると、理由はどうあれすぐに「どうして? 私のことが好きじゃないの?」」になってしまったりしがちです。
 まわりの女友達に聞いても、もうみんなこういうことで失敗しています。
 あと一日が待てなくてケンカになったり、ムカッときて「もういい! 別れましょう」になったり、みんな苦労してきているんです。
 恋愛を仕事に例えると、女の恋愛は専業、男の恋愛は兼業と言えるのではないでしょうか。

 女はそれだけしかないから何かにぶつかった時に我慢できない。男の場合は兼業 (これは掛け持ちということでなく、恋愛以外にも大事なものがあるということです) ですから、とりあえずそのことは後で考えようというか、とりあえず先延ばしにしようとするわけです。
 それを「駆け引き」といっていいかどうかは分かりませんが、恋愛において男はいきり立つ女をなだめる立場に立つことが多いように思います。

がまんも駆け引き

 「駆け引き」というとあまりいい感じには思えないかもしれません。
 でも、このこれぞという時に「がまんできるか、できないか」ということも「駆け引き」のひとつだと私は考えています。
 ところが、これが意外にできないものなんです。とくに好きな人には。

 レベルを下げて、粉をかけて寄ってきた男にはできたりするんですけど、自分が好きになっちゃうと「駆け引き」って難しい。
 だから、間口を広げて、言い寄る男は増えるけど、肝心の彼氏ができないということになる。焦ってしまうんですよね、早く決めてって、彼女にしてって。ここで少し我慢ができれば、きっと男を選りどり見取りなんでしょうけれど。

「駆け引き」は、いわば自己コントロールの一つだと思います。
 自分の感情をいかに抑えて、設定したゴールのためにどう振る舞えるか。

 男は仕事の上で「駆け引き」を学んでいくんですね。
 もっとも、それを恋愛に応用する人としない人がいるとは思いますが、自分の彼女が怒った時、今、自分も売り言葉に買い言葉で怒った方がいいのか、はぐらかした方がいいのか、そういったことを経験則で判断します。

 ところが女の場合、恋の初めでも、安定している仲でも関係なく、その時の状況を判断する以前に感情だけがパーッと走ってとんでもないことになったりしがちです。

 粉をかけて、よってきたら、最初はとにかくがまん。あせらない。男に追いかけさせる。あんまりじらせると男って気が短いからすぐにあきらめちゃったりするので、そのタイミングも難しいのですけれど、気のありそうで、思わせぶりなことを言いながら優柔不断にしている。

 そうするとたいていは男の方からじれて、もっとはっきりしたアプローチをしてきます。
 すぐにあきらめちゃうような男は、よっぽど自分が気に入っていなかったら、縁がなかったのねと次を探す。
「駆け引き」ができれば、恋を見つけるチャンスは意外に多いものです。

ここ一番の我慢が恋を実らせる

 どうしても「このひとでなければ嫌」という、強い思い入れがあるならば、自分で納得できるまで追いかけるのもいいかもしれません。

それで相手が「こいっ、俺に本当に気があるな、一回ぐらい遊んでやろうか」と思われた時点ですげなくするとか、あなた自身が「ああ、顔を見ていられる、それだけでいいの」なんて思っている時に、「私、別にあなたなんて、何てことないの」涼しい顔でがまんする。

 これで大多数の男はあなたの行動の落差に「? ? ?」。
あれだけ言い寄ってきて、いったいあれは何だったのか、と気になって気になってしょうがない。

 そうすると今度は追いかけたくなるものです、男は。
 これだと思う大事な時を見極めて、そこでやる自分の気持ちを抑えてがまんする。
 今のことでなく、先のことを考えて、そうすれば、きっと次の展開が広がります。
 ここ一番のがまんができないと、男から見て都合のいい女にされてしまったり、嫌われたりしてしまうんでしょうね。

キレイになる恋をしよう 

 恋をすればキレイになる。これはホルモンのなせる業で、医学的に見ても正しいそうなのですが、すべてがキレイになれる恋ばかりじゃないと思います。
 彼にまつわるすべてのことに嫉妬したり、彼しか見えなくなってしまって、世界のすべてが彼になってしまう女は、醜くなる恋をしてしまいがちです。

 何度も言いますが男は社会性の高い生き物だから、絶対に彼女が世界のすべてにはならない。
 彼女や家庭の存在とは別な世界が、それは仕事だったり夢だったりいろいろですが確かに存在するんです。

「あすなろ白書」でなるみが、「あなたのことを好きになればなるほど、嫌な女になっていく」と言っていますが、彼しか見えない=私だけ見て、そして疑心暗鬼(ぎしんあんき)になって物事の悪い面を探し始める。

 そうすると顔にも態度にも、猜疑心(さいぎしん)が表れて、嫌なだけでなく、かわいげのない女になっていく。

 頭の中で同級生や知り合いを思い浮かべてください。
 意地悪な人ってどんなに繕(つくろ)っても顔や雰囲気に意地悪そうって出ていませんでしたか。
 心の中に思っていることはおのずと表れてしまうものなのです。
 もし、今の恋が醜くなるような恋だったら、その恋にピリオドを打った方がいいのでしょうか? いいえ、それならばその恋を全(まっと)うしましょう。
 できるなら人生の中で一度は徹底的に醜くなる恋をした方がいいと思います。どん底を知る。もう二度と同じ過ちは繰り返さないってキモに銘じて。

 それでも、人は同じことを繰り返すのです。でも、どん底を知っていれば、自分ひとり、部屋の中で思いっきり醜くなることができる。
 そうすれば少なくとも相手の前では醜くならなくてすむのではないでしょうか。

失恋は相性の不一致に過ぎない

 また、失恋してキレイになる人もいます。
 だいたいショックで少しやせたりする。
 悲しくて途方にくれていたのに、ある日ふと見た鏡で「あら私ってやせるとキレイ」。

 そうなると、もっとキレイになって、いい男捕まえて見返してやるというエネルギーがムラムラと涌いてくるんです。
 失恋してすぐにキレイになることはありません。

 でも、何かきっかけがあればその恋をしなかった時よりも、心も体もキレイにすることは可能です。
 失恋した時に一番いけないのは、「私ってダメ、ダメ」と落ち込んで行くことです。まして、やけ食いして太ったりすると、ますます「ダメ、ダメ」に拍車がかかる。

 でも、「失恋」=「ダメな女」でも何でもないです。
 ただ、相性が合わなかっただけ。悲しかったらとことん落ち込んでもいい。
 でも自分はダメな女だ、なんて自分を責めない。自分を責め続けていると、醜くなって、よりつく男だって逃げてしまいます。
 恋愛は本当に相性なんですから。あなたにピッタリの相性の人は必ずいます。
 つづく 不倫の恋という選択・不倫する男はなぜやさしいか 

煌きを失った性生活は性の不一致となりセックスレスになる人も多い、新たな刺激・心地よさ付与し、特許取得ソフトノーブルは避妊法としても優れ。タブー視されがちな性生活、性の不一致の悩みを改善しセックスレス夫婦になるのを防いでくれます。