男はステディな関係を束縛とも退屈とも感じるのです。
 さらに彼女に管理されることの恐怖もあります。そのくせ、一緒に寝たい一心で女を口説き、突き進むというヤッカイな習性が男にはあるのです。

この恋をいつまで…の女 楽しんでやろう…の男

本表紙 水口義明 著

この恋をいつまで…の女 楽しんでやろう…の男

ピンクバラ彼を好きになり、恋ごころが芽生えます。

 あなたはその関係が長くつづき、いつも一緒にいて、もっともっと親密になりたいと願い、夢中になっていきます。
 それに対して男の本心をいってしまいますと、ヒドイ言い方ですが“まずSEXを楽しんでやろう”です。

 一点集中主義、瞬間の湯沸器型の性欲のなせるワザで、どんなに紳士面をしていても、男の野心・下ごころにはそれほど違いはありません。責任・義務・年中一緒は、男にとって不自由だからイヤなのです。

 女は本質的にステディな関係望みますが、男はステディな関係を束縛とも退屈とも感じるのです。
 さらに彼女に管理されることの恐怖もあります。そのくせ、一緒に寝たい一心で女を口説き、突き進むというヤッカイな習性が男にはあるのです。

 女性がSEXを受け入れてくれれば、征服できたという自信と満足感に酔いしれます。あくまでも自己中心的で、そこには女性への思いやりはあまり感じられません。
 なかには勝利宣言をしたくて、友人にいいふらす品性下劣な男もいます。こういう男は男の中でも最下等のクズ男ですから、初めから近寄らないことです。

 恋という甘く魅力的な関係も、裏をのぞくと、SEXをめぐる男と女の攻防なのです。女の方にしてみれば、あまり早くOKすれば尻軽だとか、ユルイ女だとか言われる恐れがあります。
 逆に出し惜しみをしていれば、何さまなんだよ…みたいになじられて深く傷つきます。

 ふたりの関係を明るく認めてもらい持続を考える女と、隠しておいてSEXだけは腹いっぱいに楽しもうという男、これはもう闘い以外のなにものでもありません。

 ところが、初めから闘いが起こらない場合もあるのです。
 普通の男は、化粧をビシッときめて、ブランド物で身を装うっている美人には、チラチラと遠くから視線を送るだけで近寄ろうとはしません。

 エレガント、洗練、化粧というのは女の武器で、背広といったら紺かグレイしか着ないジミ男には高嶺の花で、手が出そうもなく思えるのです。
 胸のなかにいわれもない違和感や反感を抱き、なかにはこういう女性に恐怖さえ感じる意気地のない男もいます。

 知的で洗練された女性は

普通の男には近寄りがたく見えるのです。自分が征服できそうもないな、とふんだとき、オスはスゴスゴと尻尾を巻いて逃げ出すのです。
 だから一年三百六十五日、知的で洗練された雰囲気を身にまとっている女性は、恋の機会が遠ざかるともいえるかもしれません。

普通に恋をしたいのなら、ちょっとしたテクニックを使うことです。つまり、誘惑されやすい、口説かれやすい雰囲気をつくるのです。

 ブランド物で飾り立てた次の日には、Tシャツにジーンズ姿で現れ、
「イッパイやらない?」
 なんて、ガラッと変身するのです。ちょっとハスッパになって見せることが、男の好きごころに火をつけます。
「えっ、あんたみたいなお上品な人が?」
「女っていろいろなの、女同士のときはツッパッて見せたりするワケ…」
 手の内をちょっと見せてやるのも効果的で、男を有頂天にします。
「うちで軽く飲み直しません?」

 スキをみせて、男を試すのもいいでしょう。お酒はエロスの小道具です。
 小さな誘いで男がいかにオスに変わるかは、経験した人はすでにご存じのはずです。
 しかし、やりすぎには注意しなければなりません。みょうに自信を持った男は暴力的になり、思いがけない力を振るうことがあります。
 男に自信をもたさないためには、男に口説かせることです。

 おかしなことですが、どんな男も口説いているときは、紳士的に振る舞う傾向があります。
 たぶん、功を焦ってしくじりたくない、という気持ちが強いのでしょう。
 気に入った相手なら少しずつ相手に近寄らせ、その男を観察するのです。体だけが目的で近寄ってくるのか、あなたを本当に好きなのかは、何回かデートしているうちにわかってきます。

 暴力的にSEXを手に入れ、征服すればバンザイの男…、このタイプの男だけにはかかわってはいけません。
 自己中心的で、女性への思いやりなどはカケラほどもありません。傷ついた挙げ句に捨てられるのがオチです。

 差し込み文書
『夫婦間での些細な棘となるような男の性の欲望を一夫一妻法制の元では妻が男の性の欲望を満たすとなればそれは多分難しいことです。
 何故かというと大多数の男性がオーガズムの定義に示されているようなパートナーを淫蕩させ大満足させるほどの大オーガズムを女体に与えられる男性器の持ち主は然程いないということから、その大オーガズム得られ悦びをふたりで感じ合えられたときに夫婦は一体なれた思いになり、強く夫婦の絆は結ばれる。
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つづく 第三章 恋愛は男の本質を見抜くことから 
 強い男かやさしい男か

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