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定年前後の時期は、本人の気持ちの不安定がストレスとなって、インポテンスになりがちな時でもあります。日本人はきちんとした性教育を受けていませんから、そうなった時に、妻に隠したり、単に調子が悪いといって言い訳をくり返したりします。奥さんのことを”ゆるい”などと言うのも、自分のポテンスが下がってきたテレ隠しかもしれません。

本表紙 大工原秀子著

セックスレス夫婦だって不倫や浮気は楽しいものだしロマンスがある。浮気性の妻や夫をどうあやせばいいのか、恋人の浮気疑惑が浮上したときはどうしたらいいか、恐るべき夫の言い訳の”ただのお友だち”をどう撃退するか?

V ふれあいセックス相談

 いい年をしてとさげすまれるが‥‥・
Q脊髄炎で下半身が麻痺となり、現在ある病院で入院加療中です。半年ほど前、その病院で七十歳の女性と知り合い、肩を揉んでもらったりするうちに親密な関係となりました。病気中のためにセックスはできませんが、私は手や口でやさしく愛撫したりします。ところが、彼女とそうした関係にあることを知った周囲の人々は、私を”いい年をして”と、さげすんだ眼でみます。好きになれば歳は関係ないと思うんですが、私のほうがおかしいのでしょうか。
  (男性・六十四歳)

A 人生八十年といわれて久しいのですが、まだまだシルバー世代が男性との交際やセックスを望むと、奇異な眼で見られがちです。あなたの場合は、まさにその典型といっていいでしょう。
 確かに、セックスは、一義的には子供を作るための行為であり、その点で言えば、役目を終えたシルバー世代には無縁のことかも知れません。しかし、性欲はいくつになっても無くなるものではありません。たとえ、性機能が衰えても、性欲はなくならないのです。
 それというのも、性欲を司るが脳だからです。これは、閉経後の女性にしても同じことが言えます。たとえ、体の器官が衰えたとしても、脳に性中枢がある限りは、それは働き続けます。健康であれば、いつになっても性欲があって当たり前。逆に、性欲が強いという事は、健康であることの証拠でもあるのです。
 
 あなたは、不幸にして下半身麻痺のようですが、以上の事からして、少なくとも心(脳)はとても健康な方だと思います。周囲の眼など気にされずに、堂々とお付き合いを続けられたらよいでしょう。

 また、現在すでになされているように、できる限り、肌のふれ合いも続けるべきです。年を取りますと、どうしても脳への刺激が少なくなりがちで、早くぼけやすくなります。
その点、肌と肌のふれ合いは脳への良い刺激となり、その刺激が性ホルモンや神経ホルモンに作用して、脳を活性化させてくれます。筆者がケアした例で、妻(八十歳)がぼけ始めた時に夫(八十五歳)が性的なアプローチをしたところ、妻のぼけが治ったという例が何例かあります。

【広告】 男と女というのは、実は結婚した時から飽きる方向にしか向かって行かない。いくら好きだからと言って、年中すき焼き食わされたら、誰だって飽きます。夫婦関係を永遠に繋ぎとめておくために、多種多様な戦術を利用する。そうした戦術の大きな基盤の一つとなるのは、配偶者がもともとどんな欲求を抱いていたかという点だろう。配偶者の欲求を満たす、そして例えば愛情とセックスによって繋ぎとめられるのが理想だが、大概の男女はオーガィズムの奥義をほとんど知っていないという実情がある。オーガィズム定義サイトから知ることができる。

半年以上もかまってくれない

Q 昨年、六十歳で定年退職した夫は、今年からダンス教室へ通い始めました。無趣味でいるよりはと、私も喜んでいたのですが、どうもそこで知り合った女性と浮気をしているようなのです。そのためか、夜の営みも「お前はゆるい」と言って、半年以上もかまってくれません。今のところ知らないフリをしていますが、どうしたらよいでしよう。
 (女性・五十歳)
A 男性が六十歳を過ぎますと、二段階ある射精過程が変わってくるといわれます。若い頃は、見たり聞いたりして感じると、すぐ勃起して睾丸から精子が前立腺のところまできて、射精が我慢できなくなる射精抑止不可避感があり(ここまでが一段階)、それから射精します。ところが、六十歳を過ぎると、この一段階がなくなり、切迫感のない射精となります。ここで、多くの男性は性的に衰えたと感じ、少なからずショックを受けるようです。
加齢とともに、誰でもある事なので、女性の私などから見れば、その時、素直に妻に話せばよいと思うのですが、なかなか言えないようです。で、時々見られるのが、コッソリと相手を変えてテストしたりする男性です。もしかしたら、旦那さんもその一人かも知れません。

 また定年前後の時期は、本人の気持ちの不安定がストレスとなって、インポテンスになりがちな時でもあります。日本人はきちんとした性教育を受けていませんから、そうなった時に、妻に隠したり、単に調子が悪いといって言い訳をくり返したりします。奥さんのことを”ゆるい”などと言うのも、自分のポテンスが下がってきたテレ隠しかもしれません。

第一、 五十歳の女性で本当にゆるく感じるとすれば、粘滑液が豊富に出ているということで
あなたの若さの証明でもあります。
いずれにしても、もうしばらく知らぬフリを続けられた方がいいでしょう。それでも、浮気の虫が収まらないようでしたら、その時は、ハッキリあなたの怒りを旦那さんにぶつけたらいいと思います。

 独り身の寂しさをどうするか

Q 私は二年前に妻と死別。子ども達はもう独立して、別なところで生活しており、現在、独り身です。日常生活には、これといった不自由を感じていないのですが、十日に一日くらい、勃起します。この歳になり恥ずかしい気持ちもあるのですが、マスターベーションをしてもよいでしょうか。
 (男性・六十一歳)
A 熟年になってからのセックスは、本人の健康を保たせるために、非常に大きな効果をもたらします。ですから、できるだけセックスをすることがいいのです。
 しかし、あなたのように妻に先立たれた人は、性的欲求を満たしたくても簡単にはできません。すぐに愛せる人が見つかるとは限らないし‥‥そんな時、一人でできる性的表現として、ます。マスターベーションは最適です。

 性機能も、体のほかの部分と同じで、使わないと衰えてきます。男性の場合、本人に活発な性行為に戻る意欲があって、かつ性行為に興味を持つパートナーがいれば、再び蘇ることができるといいます。しかし、それも五年くらいがタイムリミットのようで、それ以上経つと、意欲があってもむなしいようです。
 マスターベーションは、そうならないためのリハビリステーションでもあるのです。別に恥ずかしがることはありませんから、再び最愛の人と巡り合える日までの辛抱と思って頑張ってください。

 妻は冷感症?

Q 私の妻(六十三歳)は二人の子供を産み終わると、性欲も無ければ快感もないといって、夫婦生活に関心を示さず拒否的でした。私もそんなものかと、仕事に忙殺されておりました。しかし、七十歳となり会社の属託の仕事をやめますと、毎日が暇で、かえって夜の営みが気になり出しました。妻は元気ですし、私自身、若いころのようにはいかなくとも、エレクトして射精もできます、
 それで、たまに夫婦の営みをもちますと、妻は痛みを訴えて拒みます。医者に行くように申しますが、イヤがって行きません。やはり無理には連れて行かない方がいいでしょうか。

A 本当に性欲も快感もないとしたら、それは冷感症といわれ、精神的、肉体的になんらかの異常があるといえます。また、性欲や性反応もあり性交も普通に行うのに、オーガズムだけがない人は不感症といわれます。いずれにしても、健康な女性ならほとんどない症状ですから、婦人科で相談されるのがよいでしょう。
 奥さんの性交痛は、一般的には閉経後、女性器の老化に伴う変化で、膣の粘滑液産出が良好でないと、起こります。しかし、膣炎などによるケースもありますので、一度、婦人科で診察を受けるのもよいでしょう。もし老化に伴う変化でしたら、婦人科医の上手なホルモン治療を受けるか、市販の粘滑液補助ゼリー(リューブゼリー)の使用をお勧めします。

 ただ、医者に行くようにとおっしゃる前に、必ず奥さんがご自分の性生活をどのように感じているのか、話し合ってください。セックスは子供を産むものなどと教育されており、ほかの目的はきたなくイヤらしい、などと教えられ性感を拒否している人もいます。そんな意識が強ければ、無理強いしても、かえって夫婦間に溝を作るだけです。とにかく、話し合いには夫の愛情のこもった態度が重要です。性生活に対する理解を深めてもらった上で、病院へお連れすることです。

 柔らかい、と拒否される私

Q 月に一度ぐらいの割合で、妻と夜の営みをしておりましたが、しばらく前から、「柔らかいペニスは嫌だ、固くしてほしい」と、セックスの拒否を受けています。この年になり恥ずかしいので、誰にも相談できずにいました。妻は五十八歳です。固くなる方法があったら、ぜひ教え願いたい。

A まず奥さんに、中高年男性の性反応の変化を理解してもらうことが大切です。顔や皮膚にシワが多くなるといった外見的な変化と同じく、年とともに男性の性反応も変わっていきます。とくに著しいのが陰茎で、性的刺激に対して、若い時には数秒で勃起したものが、六十歳を過ぎると数分以上かかるようになります。また、不完全勃起のまま、射精の直前に短く勃起するだけでの人もみられます。

 ですからあなたの場合も自然現象であって、これを無理に矯正する(できないことないが‥‥・)のは、医学的にもよくありません。その点を、奥さんによくわかっていただいてください。とにかく第一に泌尿器科で検査を受けて、原因を探していただくことです。
 第二に性反応の変化は、男性だけに現れるものではありません。女性で著しいのは膣です。女性は閉経後十年も経つと膣はかなり萎縮し、膣粘膜も薄くなり、拡張力や伸展力が減退してきます。また性交に必要な膣粘滑液も、産出量が減少します。奥さん自身、気づいていなかったかもしれませんが、こういったことも男性が性感を得るうえでの、阻害要因になっているハズです。だから私に言わせれば、妻だけが夫を責めるのは片手落ちなのです。

 かといって、中高年に性生活はいらないかと言っているのではありません。健康でイキイキした生活をおくるには、セックスは非常に大切な行為です。ただその時に、老化現象をお互いにいたわり合いながら、性行動をその人に合わせてより良い状態に高めてほしい、と言いたいのです。また年を取ればとるほど、長い時間かけて充分に愛撫し合うことも必要です。時間をかけた充分な愛撫はセックスの一つの在り方で、性器結合だけがセックスではありません。女性が健康であれば、女性性器にリズミカルな刺激を与えつづければ、誰でもがオーガズムに達しられると言われています。
 円熟した性愛を深めて、二人の温もりをいつまでも大事にしてください。

 新しいパターン・妻の同意得るには

Q これまで私は、セックスのテクニックを何も知らなかったので、陰茎を膣に挿入し、ピストン運動を行ない、その時間が長ければ妻も快感を覚えると思っていました。で、そのことには努力して子供も五人生み、育ててきました。

 ところが、六十一歳頃から勃起しなくなり、結婚以来三十四年間の私の性生活もそこで停止。シルバーエイジの性生活の楽しみ方など、知る由もありませんでした。
 しかし最近になり、医者などの書いたセックスのテクニックを読み、フェラチオやクンニリングはもとより、一緒に風呂に入ったり、寝ることも、立派な性行動であると知りました。で、妻にこんな方法でもやってみようと話しましたが、妻はいままで一回もしたことがないから嫌だ、と申します。妻に同意してもらうには、どうすればいいでしょうか。ちなみに、妻は七十四歳です。
 (男性・七十八歳)

A 勃起しなくなって十数年ということですが、年老いてからといって、理由もなくインポテンスになるわけはありません。必ず原因があります。それが、心因性(心の問題)か器質的のもの(神経系・ホルモン系・血管系・筋肉系)なのか、薬物やアルコール性のものかなどを、泌尿器科で調べていただいて下さい。原因が分かって、夫のリハビリステーションのお手伝い、ということになれば、奥さんの態度も変わるかもしれません。

 質問の答えですが、長年の性行動の習慣がワンパターンで、奥さんもそれに慣れているとすれば、フェラチオなどを勧められても、なかなかすぐにできるものではありません。
まずは、日頃から優しい言葉をかけるなど、普段の生活の中で、夫の愛情を態度で示すことです。妻の信頼を受けられれば、夫の要求も受け入れてくださるでしょう。

 そして、ひとつの部屋で寝る習慣をつけ、次に大きな布団一枚に二人で休み、触れさせてもらえる範囲を愛撫する‥‥といった具合いに、少しずつ性愛のスキンシップの範囲を拡げましょう。
五人も子どもを作られた仲です。慣れてくれば奥さんも、自然とあなたの希望に沿ってくれると思います。

 差し込み文章

 奥さんに愛撫を行うにしてもクリトリス周辺へのペッティングを中心としたものだけで多少は満足するだろうけど、アダルトグッズも勿論、併用されることでしょう。サイト筆者が四十代半ばに器質的劣化により勃起持続力低下となり、より感じ合える性交をと市販のバイブレーターをパートナーに用いて失敗した。なぜかというとバイブレーターの陰茎や亀頭は固い、機械振動(バイブ)に対して違和感・嫌悪感を示した、三回ほど我慢して使って貰いはしたが結局は廃棄してしまった。
 また、フェラチオは知り合ったとき(パートナー三十六歳)一時は積極的だった、「本音では本人はフェラチオが好きでなかったのだろう、する方は少しも気持ちよくない!」結婚のち三十年間フェラチオとは間遠くて、要求しても拒否するという、なぜかというと、自分はただ男に奉仕しているだけという思いであったり、脳がその性交を盛り上げるシチュエーションにならない、燃え上がってこない、自らも十全なオーガズムを堪能していないことに尽きるということではないかと推察された。
 しかし、先のページで社内臨床試験治験者のマージャン仲間(斎藤さん)よりノーブルウッシングB型・C型を性行為に用いた例や、ペニスを固くする方法を記載した当該サイト『オーガズム定義』セックスレス改善法』クリックし閲覧された方はおわかりになられたと思いますが。
 サイト筆者は七十歳すぎ頃に初めて勃起不全に陥り、膣挿入できてもすぐに萎えてしまうという情けない状態であった。斎藤さん習ってノーブルウッシングC型を結婚後三十年過ぎた頃、一昨年(2017年)妻へ自らのペニスの代用と思い優しくクリトリスを中心とした十全な愛撫を行うと、いままでは考えられない光景が展開された。
図、外性器
膣、子宮図
しかも一度の性交で二回、三回と妻がオーガズムに達するのを目の当たりにし感動もしたしある種、今までのセックスに対する自らの器質的劣性に嫉妬する。あるいは、また反省するような複雑な感情であった。

自ら二、三回とオーガズム得、充分に満足する妻。しかし自分だけが十全な満足を得るのは気が引けたのか、そこで初めて自ら率先しフェラチオに挑戦し、愛撫の仕方も少しづつ努力してくれた愛情はとても嬉しかった。それから月に一、二回は妻が騎乗位なら射精できるようになった。
 ソフトノーブル通販提供。

 難病の夫の求めに悩む私

Q 悪性の骨髄腫と診断された夫(六十一歳)は、自分の病名を知らされていません。知っているのは、私と息子の二人です。
 今一番心配なことは、夫がセックスを求めるのです。一時期だめかと思われた病状も、八カ月の入院加療で退院でき、夫もすっかり完治したものと思っています。しかし、夫は強い薬を飲んでいますし、注射もしています。私自身は体が丈夫で自身もありますが、そうした夫の現在を考えると、ついごまかして、セックスから遠のいてしまいます。

 ただ、やっと丈夫になって、楽しみをはねのけはと、受け入れたこともあります。気にしているせいか、私の腰に力がなくなったような気がしますし、毎日の仕事もテキパキできず、口惜しい思いです。
 医者に相談するのも気恥ずかしく、病院へ行っても、夫の症状だけ聞いて帰ります。夫を受け入れていいものかどうか、ご指導ください。
 (女性・五十八歳)
A セックスを求めるのは、体調の良い印と考え、ご主人の求めには十分応じてあげましょう。幸いご主人は、病気が完治したと信じて、明日に希望をもっています。なのに、妻が誤魔かしや戸惑いの態度を見せると、病気を疑い出したり、不必要ないらだちを感じさせる結果となります。それではご主人がお気の毒です。

 セックスは、二人の肌の結合であると同時に、お互いの心を結びつけ、心を慰め癒してくれます。なにも直接的な性行為、性器の結合だけが、セックスではありませんから、入浴サービス、ペッティングなど、いろいろ工夫して、楽しんでください。

 また、あなたの体の不調は、セックスが夫に悪い影響を与えるのではないかなどと、おっかなビックリ行うからでしょう。夫婦の肌の温もりの中に、あなたも一度沈んで、なごまれる快感に浸ってみましょう。

 言い寄る舅への対処法は?

Q 私たち夫婦は、親たちとは別居して暮らしていました。ところが数年前、姑が他界し、続けて夫も心臓発作で亡くしてしまいました。九十歳になる舅と、嫁の私だけが残されたのてす。
以来、私は泊りがけで舅の世話をして自宅に帰る、という生活が始まりました。行けない日は、ヘルパーさんにお願いしています。
 ところが私やヘルパーさんが行くたびに、舅が一緒に風呂に入れ、とか一緒の布団で寝てくれ、などと言い寄ってくるのです。ほとほと手を焼いている状態ですが、こんな舅には、どんな対応の仕方がよいのでしょうか。
 (女性・六十三歳)

A 肉体接触の欲求、すなわち抱擁の欲求は、ストレスがあるとき強くなるといわれます。
 ただでさえ老年期は、しのびよる老化と病気、そして死に直面するストレスに満ちた日常を生きています。それが、あなたの舅さんの場合は、九十歳という高齢の上に、ひとり暮らしです。いかに心と肉体がストレスにさらされているかを、容易に想像できましょう。

 こうしたストレスの解消剤は、なにより皮膚への愛撫や抱擁が薬です。ですから、「スケベ爺い!!」などと言って。邪険に扱うのはやめてください。できる範囲で、やさしく愛撫と抱擁をしてあげてほしいものです。
 その例として、舅の入浴を介助なさるとき、姑とのよき時代の思い出話をさせながら、性器は舅が手で洗えるように介助して、ほかの部分をやさしく丁寧にあなたの手で洗ってあげる、などがよいのではないでしょうか。また、同衾をせがむ場合は、舅の顔と頭を出して体全体を布団でくるんでその上にあなたも横たわり、布団の上からトントンと軽くたたいて、ひとり暮らしの寂しさと不安をわかち合ってください。
 こうしたことで、舅の気持ちも落着き満足すると思います。

 舅にキスを許してしまった私

Q 同居している私の舅(六十五歳)は、二年前に妻(姑)をがんで亡くしてしまったが、元気にまだ働いています。現在、夫は東南アジアへ単身赴任中なので、家には私の息子と舅の三人で住んでいます。
 ところが数ヶ月前から、舅が「君は若くてきれいだ。息子と結婚したときから、君を好きだった」と言って、子どもが学校に行っている留守に迫ってきます。もちろん私は拒みましたが、毎日のようにくり返し言われているうちに拒み切れなくなり、ついにキスだけは許してしまいました。
 でも、これではいけないと思い、外国の夫へ電話しました。が、「親父も淋しいのだろうから、よく面倒を見てくれ」と言われ、とうとう本当のことを言いそびれてしまいました。このままでは、体まで許してしまいそうです。どうぞ、ご指導ください。
 (女性・三十歳)
A 一番良い方法は、もう一度ご主人に電話して、すべてをありのままに打ち明けることです。そして、大変でしょうけれど、あなたと息子さんもご主人の赴任先へ行き、一緒に住むことです。もしそうできなければ、とにかくお義父さんと別居する工夫をしてみてください。
 根本原因は、嫁・舅というまったくの他人である異性同士が、同じ屋根の下に住んでいることにあります。ご主人にしてみれば、六十過ぎの父親を性欲のある男性とはみれないのでしょう。しかし、それがそもそもの間違いなのです。

 私は昭和六十年に、六十歳から九十二歳のお年寄りを対象に二回目の老人の性意識実態調査を行ないました。そのうち「若い頃と比べて性的欲求の変化」の回答をみますと、四十%以上の人が「変わらない」か「かえって増した」などと答えています。シニア世代になっても、性欲を維持している人は九割以上ありました。

 この点を、ご主人にもよく話してください。そして、お義父さんに再婚を勧めてはいかがでしょうか。倫理的には、かなり欠陥のあるお義父さんかもしれませんが、逆にいえば、それだけ十分に若いわけですから‥‥。

 好んで卑猥な言葉を言う舅

Q 八十二歳の舅は、だいぶ物忘れが進み、ぼけてきました。それで私は、できるだけ一緒にいるように努力しています。
 ところが最近、とても聞くに堪えないような卑猥な言葉を、好んで私に言うのです。たまりかねて、夫に相談したのですが、夫は「オレの親をバカにする気か。世話がイヤなんだろう」と怒り、相手にしてくれません。
 私は昼間、舅と二人だけでいるのが怖くてたまりません。もう、どうしょうもないのでしょうか。
 (女性・五十二歳)
A 嫁・舅問題ですが、まだ元気に働いていて嫁に横恋慕している舅と、物忘れがひどくなった高齢の舅では、だいぶ問題の中身が違います。この場合、あなたに別居は勧められません、それより、怖がらずにこれまでとおり、優しく接してあげてほしいと思います。

 というのは、何かと世話してくれるあなたが、お義父さんにとって魅力がある異性であるとともに、命の支えでもあるのです。多分、あなたに対する好意や感謝の気持ちが、屈折して卑猥な発言となって出たのでしょう。

 普通なら、そうした気持ちはうまくコントロールして生活できます。しかし、年を取ると精神がコントロール・バランスを失い、往々にして心情表現が露骨な形で出るものなのです。老いからくるそのあたりの変化を、どうぞ理解してあげてください。

 そして、お義父さんの性的緊張の高まりを感じたら、それとなくマスターベーションのことなどを聞いてみてはいかがでしょう。
 これまでの社会習慣では、こういった言葉はイヤラシイくて恥ずかしいと、タブー視されてきましたが、しかし、性衝動は人間が本来的持っている欲求です。年老いても性的に緊張するのが自然ならば、それを和らげるために、こうした問いかけをするのも自然です。
気軽に声をかけてあげれば、きっとお義父さんの気持ちも鎮まると思います。

 シニア世代にセックスは必要ない!?

Q 高齢者の夜の営みの相談なんて、いやだなあ、と思います。体力も落ちますから、何かに打ち込んでいたら、そんなことする余力はないのではありませんか。
 個人差もあるでしょうが、老い先のない身で精力を消耗するのは、勿体ない話だと思います。このように少数の方の為の記事は、迷惑でございます。
 別に、私はこうしたことをヤキモチや、ひがみで言うわけではございません。そうしたければ、夫も私もできます。でも、二人共忙しい毎日です。ただそれだけです。世の中、忙しいですからね‥‥。
 (コワイオバチサンより)

A 私が、いつもこうしたかたたちの意見を聞いて、一番違うと思う事は、夜の営みを子を産むための肉体的結合でそれがセックスだと考えていたり、必要以上に体力を使う行為とだと信じている点です。肌と肌のふれ合いで、お互いの”心の絆”が強く保てることを忘れていらっしゃいます。食べ物が体の栄養だとすれば、肌の触れ合う夜の営みのスキンシップが心の栄養なのです。

 性欲は食欲と同じように本能で、いきる根源的な欲求です。しかも心の栄養となる夜の営みを、どうして忌み嫌うのでしょうか。また、どうして少数の人の問題といわれるのでしょうか。
 そもそも性欲は、年をとったり何かにうちこんでいればなくなる、というものではありません。確かに個人差はあるでしょうが、健康であれば、多かれ少なかれ、誰もが持ち続けているものです。それを、シニア時代になったからといって、無理に抑制したり、タブー視したりする必要はないと思います。

 これまでの社会通念だと、そうした面が多分にありました。そのために、実際、さまざまな性の問題で人に言えず悩んでいるシニア世代は大勢います。だからこそ私は、相談に応じているのです。

 もっと性に対して、開かれた気持ちをもっていただき、いま以上に楽しく活き活きした生活をおくっていただければ、と思います。

 陰毛にも白髪が生えてきた

Q 実は、二年前ほど前から陰毛に白髪が生えてきました。びっくりして、これは大変だと思い、これまで五本抜きました。もともと、私の毛はあまり濃いほうではないのですが、全部白髪になるのでしょうか。
 頭髪は、いま半分くらい白髪です。誰かに聞いたり、また見せてもらう訳にはいかないので、変な質問ですが、よろしくお願いします。
 (男性・五十五歳)

A いつまでも若くあることはない、と頭ではわかっていても、ひとすじの白い毛を目の前に突き付けられたときの驚き。さぞかしショックだったことと思います。誰だって、そう簡単には老いてきたことを、認めたくありませんものね。
 でも、事実は事実。だとすれば、さまざまな形で現れてくる”老い”を、マイナスにばかり考えるのは止めましょう。新しく訪れた時代を、楽しく生きる工夫をすることが大切だと思います。
 白髪についても同じです。二年間で何本抜いたなどと、深く気にすることはありません。もっと前むきに、すべて白髪になったら「それはそれでいいんじゃない」ぐらいの気持ちをもってください。もっともあなたは、まさに陰毛まで白髪になる‥‥と思っていらっしゃらなかったから、気になったのでしょうけど。
 質問の答えですが、残念ながら個人差がありますので、あなたの陰毛がどうなるのか、なんとも答えられません。そもそも、なぜ白髪になるかは、今のところ諸説紛々で、正確にはわかっていないのです。まあ、自然に任せるしかない、といったところでしょうか。
 仮に、すべてが白髪になって、しかも気になるのなら、いっそのこと染めてみるのもひとつの手です。陰毛だって、長年付き合ってきた体の一部。たまにはそこに注目して、オシャレしてみるのもいいですよ。

 病気回復後も妻に拒否されてしまう

Q 四年前、脳卒中で倒れ、左手は麻痺してしまって動かなくなってしまいました。しかし、下半身は正常で、毎日五〜六キロ散歩しては、リハビリに励んでいます。
 おかげで、病気はなんとか回復しそうなのですが、悩みがひとつあります。それは、性欲があり、性行為も可能なのに、妻が私を拒否することです。妻は、若い頃から性生活に対して消極的でありましたが、私が倒れるまで、拒んだことは一度もありませんでした。

 妻の拒否は、私の病気を気遣ってのことだとは思います。しかし私としては耐え難く、数回ほど、プロの女性と性体験を持ったこともあります。その時は、頭がスッキリしてかえって元気が出たくらいで、病気に悪い影響があるようには思えません。ただ、やはり長年連れ添ってきた妻の方が、なんとなくウマが合うような気がします。そう思うと、なおさらやりきれない気持ちです。どう妻を説得したらいいのでしょう。
 (男性・六十八歳)

A もともと、奥さんはセックスに対して、あまり積極的ではなかったご様子。しかも、だいぶよくなったとはいえ、貴方が病気の体では、奥さんも体を気遣ってなかなか乗り気にはならないと思います。セックスは、体位を工夫して励むのです。
 貴方の奥さんの性意識を変えるには、まず時間をかけて、肌のふれ合いの意義を話し合うことです。文面からも、ご主人が奥さんに対する愛情がひしひしと感じ取れます。
 じっくり話せば、やがて理解してもらえるでしょう。また、リハビリの介助を申し出て、冷たく麻痺した左手を奥さんの肌で温めてもらったり、一緒に入浴して体を洗い愛撫し合う、全身マッサージをしていただく、などから接近するのもいいと思います。
 脳卒中のリハビリと同じで、とにかく焦らずに、ゆっくりと説得していきましょう。そうすれば、自然の成り行きでうまくいくでしょう。

 激しく求めてくる彼女

Q 妻が長期入院のため、知り合いの女性に家事を手伝ってもらっていたのですが、いつの間にか私は、その女性(六十九歳)を好きになってしまいました、そして妻が亡くなってからは、籍は入れておりませんが、一緒に住むようになりました。
 ところがこのところ、彼女は急に発情でもしたかのように激しく求めるので、私の身が持たなくなり、困り果てています。たとえば、数回に一回はなかなか勃起せず、また途中で中折れしたりしてしまいます。
 なんとか、彼女を鎮める方法はないでしょうか。ぜひお教えていただきたいのです。
 (男性・七十六歳)

A 女性側から激しく求めて来るなんて、結構な話ではありませんか。贅沢を言ってはいけませんよ、ガンバレ!? といいたいくらいです。私の所に来る相談のほとんどは、女性に拒絶されて困っている‥‥というものなんですから。
 それはさておき、セックスは常に肉体的な性器の結合だけが目的、という考え方をまずは改めていただきたいと思います。お互いの肌のふれあいだたり、口や手で愛撫し合うことも、セックスの一つのあり方です。とくに女性の場合、必ずしも肉体的に結合しなくても、オーガズムに達することは十分に可能です。

 こうした工夫を、彼女とも相談しながら、週に一〜二回の性行為があれば、二十代や三十代と変わらぬ若さを保てる、といいます。あなたの彼女を、いつまでも若々しくしておくためにも、なるべく彼女の求めに応じていただきたいものです。

 母が拒否するために、娘を求める義父

Q 私の母(七十三歳)は、三十四歳のときに私を連れて、いまの父の後妻に入りました。以来、私自身は何の不自由もなく育ち、結婚して、現在では二児の母になっています。
 ところがその父(八十二歳)がここ数年、年に一回ぐらいですが、嫁ぎ先に来ては私に性行為を求めます。ずっと優しくしてくれて、結婚式も涙を流して喜んでくれた義父が、なぜ、いまになってこんなことをするのか、問いただしたところ、母が父の要求に包丁を振り回して拒否するからだというのです。
 私たち夫婦は、その年齢になれば枯れるでしょうから、こんなことになるはずがないと思います。困った両親で、非常に迷惑しています。実家の恥を夫に言いたくないし、どう対処したらよいのか相談する相手もなく、お手紙を差し上げた次第です。
 (女性・四十九歳)

A 娘とはいえ、お義父さんにとってみれば妻の連れ子ですから、実際の血のつながりがありません。とすれば、あなたは”娘”のつもりでも、お義父さんの心は奥底で、あなたを”美しい異性”と思っていたのかもしれません。
 ただ、貴方の結婚式で流したお義父さんの涙が、喜びの涙か、悲しみの涙か、お義父さんにきかなければわかりません。お義父さんが娘の貴方を性的な対象とする気持ちが、根深くあったかどうか。その事を知ったお母さんが、お義父さんの要求に包丁を振りかざして激しく拒否されたのかどうか、あなたがお母さんに、拒否する理由を聞いてみることです。

 その点を聞かない限り、夫婦ですから問題はヤブの中です。
 年を取っても性的要求があって当然なのです。しかも、シニア世代のセックスは、老夫婦の心の絆づくりや健康維持のために、とても意義あることです。その時期をあなたのお母さまのように、包丁を振り回して夫を拒否するなどというお話を聞くと、どれほど問題が隠されているのか、正直言って、とても悲しい気持ちになります。

 まずは、あなたからお母さんに、夫を拒否する理由を聞いて、お母さんの気持ちを楽にしてあげること、第二にシニア世代のセックスの意義を、よく話してあげてください。
 最後に気になるのが、あなた方夫婦が”枯れる”と言うことです。あなた自身がそういう考えだと、お母さんへの説得も、うまくいかないでしょう。これを機会に、あなたご自身の性生活に対する考え方も、変わることを望みます。

 ぼけはじめた義母の世話は誰が‥‥

Q 私の夫の実家は、かなりの資産家です。義父は十年ほど前に亡くなり、以後、義母(八十一歳)がひとりで東京・練馬の家に住んでいました。
 その義母が二年前ほど前、急に、二十歳近く年下の男性と再婚。同時に練馬の土地と家を売り払って藤沢に豪邸を新築し、移り住みました。
 もちろん、私の夫と義姉(二人姉弟)は「年老いて、いまさら」と大反対でしたのですが、気の若い義母は、優しくしてくれる新しい夫に夢中。夫の言うままに、藤沢に新居を構えてしまったのです。
 ところが、義母が新居になじめないせいか、しばらくしてから義母のぼけがはじまり、故郷の九州に帰ると言ってききません。九州には親戚がいますが、深い付き合いではなく、いまさら行っても住むわけにはいきません。義母はぼけ始めてからは、義父もあまりよく面倒を見てくれないようです。
 義母の世話や住むと場所をどこにしたらいいのか、嫁の私はただオロオロするばかり。どうか、いい知恵を貸してください。

A どうも気になるのが、子供たちの新しい父親に対する態度です。年老いてなお、恋愛して、よき伴侶に巡り会えるということは、すばらしいことです。それを、世間体などから反対するのは、もってのほか。中には、財産目当ての悪い男もいるでしょうが、いずれにしても、最終判断はお義母さん自身が決めることです。そのことを考えたうえで再婚し、藤沢に移ったお義母さんの気持ちを、あなた方はよく理解してあげてください。。
 ただ、ボケが始まったということですが、それが生活環境の急変によるものなのか、アルツハイマーなどの病気によるものなのか、専門医に見てもらう必要があります。その結果をもとに、お義父さんと姉弟の三人で、今後のお義母さんの面倒の見方を決めたらいいと思います。
 しかし、あなたはあくまでも嫁の立場。あまり先走ったことをして、夫の姉弟関係や親子関係・老親の夫婦関係をこわさないように気を付けてください。嫁としては、夫に意見を述べる程度にして、ご主人が親子の話し合いの中で引き受けた息子の役割を、うまく手伝うようにするのがよいでしょう。

 姑が入院中り舅の気の鎮め方は?

Q 今年の春、姑が肺炎で入院したために、舅(七十六歳)の世話をしに、近くに住む三男の嫁と私が、週に二〜三回通っています。
 姑が入院して二週間ほど経った頃、いつものように実家に行くと、舅が会うなり「待っていたんだ」と言って、抱きついてくるんです。私はビックリして、家事もそこそこに帰ってきたのですが、帰り際にも舅が「我慢できない」とかいろいろ言って、涙を流すんです。
 そんな舅を見ると、あわれにも思えてきて、困っています。なにか、舅の気を紛らわす方法はないものでしょうか。

A 性欲は高齢まで維持されます。問題はその表現方法にあるわけで、抱擁や愛撫の欲求が激しく起こるのは、その人が強いストレスにさらされた時だと言われています。
あなたのお舅さんの場合も、頼りにしていた妻の入院をきっかけで日常生活がパニックに陥り、日常生活の厳しさが頂点に達したからでしょう。
 あなたは、家事をひとまず後回しにして、お舅さんをお姑さんの入院先に毎日のように連れて行ってあげてください。そして、ベッドの中で手を握らせてあげたり、足をさすらせたりして、妻にできるかぎりスキンシップのお見舞いをさせるお手伝いをさせるお手伝いと配慮をしてください。
 それが、お舅さんの気を鎮める何よりの方法だと思います。

つづく  W 変わる老人の性意識