女の嫉妬がけっこう的を射た嫉妬だとすれば、男の嫉妬はちょっと的をはずれでかわいいものかもしれません。たとえば「そんな胸のあいた服を着るんじゃない(他の男が見るんじゃないか)」とか「ミニスカートで歩くんじゃない」とか。

愛の深さと嫉妬深さは、比例するのか

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愛の深さと嫉妬深さは、比例するのか

ピンクバラ 女と嫉妬って悲しいことに切り離せない気がします。彼氏ができると、あちこちつれ回ってみせびらかしたり、自慢したり。そのくせ、彼氏には友達の××ちゃんのことじっと見ていたでしょうと言っていちゃもんをつけたり、だったら紹介しなければいいのにと思うようなことをしたりします。

 確かに女は不思議な、大げさに言えば天啓(天の指示)みたいなものがあって、この子に彼氏を紹介しちゃいけないみたいな危険信号が働いたりするものです。

 古くは杏里(あんり)の名曲「悲しみがとまらない」の一説「♪ふたりはシンバシィ感じてた」ということです。
 私も「あすなろ白書」のトキエ(掛居君の彼女です)に「誰に会ってもいいけど、あの子だけはダメょ」と言わせてます。
 他の男にはともかく、彼氏には絶対会わせたくない女友達っていうのは実際、存在します。
 こういう直感には素直に従うべし。後悔先に立たずですから。

男の嫉妬は独占欲

 女の嫉妬がけっこう的を射た嫉妬だとすれば、男の嫉妬はちょっと的をはずれでかわいいものかもしれません。
 たとえば「そんな胸のあいた服を着るんじゃない(他の男が見るんじゃないか)」とか「ミニスカートで歩くんじゃない」とか。
 それから「あの男と口をきくんじゃない(だいたい相手は彼が嫌いな男なんですけど)」「あの男に気をつけろ(これも自分が嫌いな男に対してです)」。
 女と違って、自分の友達の誰かに会わせたら彼女を取られてしまうかもしれないといった、具体的には嫉妬しません。

 男の場合、嫉妬というより、独占欲に近いのでしょう。キレイすぎる恋人や奥さんが心配で、街を歩くな、家にいろと言ってみたり、お勤めに出るのは絶対許さん、というご主人の話はよく聞きます。

 結婚前に、私が当時人気絶頂の世良公則(せらまさのり)歌手さんの取材をして「世良さんに会っちゃった♪」うれしそうに報告したら、うちの夫が「アイッは女に手が早そうだから気をつけろ」。
 そんなことがあるわけないじゃないって笑いましたけど、その時「アイッには負けてるから」とでも思ったのでしょうか、いまさら聞けませんけど。
 とにかく男の恋愛における嫉妬は女に比べたらかわいものだと思います。

三角関係の謎

 それからこれはずっと私が不思議に思っていたことですが、三角関係になったとして、女は相手の男でなく、必ずどんな頭のいい女でも、相手の女を憎むんです。
 「彼は悪くない、彼をたぶらかしたあの女がわるいのよ」って。
 冷静に考えれば、新しい女を作ったのは彼、あるいは彼にそうさせてしまった自分が悪いんです。
 だから責めるべき相手は相手の男なんです。もし、自分の至らなさが新しい女の存在につながったなら、それを彼と話し合って、修復すべきなんです。
 それなのに、絶対に女の怒りの矛先は相手の男にはむきません。

 だから、嫌がらせは相手の女へ集中します。相手の男には何も言わず相手の女に直談判、「彼から手を引いてちょうだい」とはっきり告げる女もいれば、自分と彼の幸せそうな写真を見せつけたり。

 ちょっと頭の悪い女なら、相手の男性にライバルの悪口を言って、自分の株を下げることになるのです。
 ところが立場が逆になって男が三角関係 (こちらは女に新しい男ができる) になると「俺を裏切ったあの女がにくい」になるわけです。
 相手の男のことなんかどうでもいい。
 「俺のどこが悪いんだ」と女に詰め寄ります。どうしてなんでしょう。
 これも男と女の生理のなせる業(わざ)なのでしょうか、それとも論理の差なのでしょうか。

男の嫉妬は強く、女の嫉妬は深い

 男性は、恋愛においてあまり嫉妬をしないと古来から考えられてきたようで、映画や小説を思い浮かべても男の嫉妬が描かれた作品を思い出せません。
 仕事とか芸術上における男同士の嫉妬というものならけっこう思い浮かぶんですけれども。

 嫉妬心の強さという意味では男も女も差がないというか、むしろ恋愛以外の面を考えると男の嫉妬心の方が強烈に刷り込まれているのでしょうか。
 どうも長年、夫も含めてまわりの男たちを観察すると、男たるものそんな度量の狭いことではいけないと思っているフシがあるように思えます。

 あるいは恋愛に対するスタンス (だいたいの女はひとりの男性に深く愛されたいと願うものですが、男は多くは、たくさんの女をそれぞれへの愛の深さは別にして、自分のまわりに常時はべらせたいと願う) が男と女ではまったく違うのか、など男の嫉妬は考えさせられるテーマではあります。
 それでも恋愛における男の嫉妬っていうのはやっぱりかわいいもの。

 女みたいにメラメラッて燃え上がったりしません。
 それに引き換え、女の嫉妬はどう贔屓目(ひいきめ)に見ても分りやすい。

 それだけ恋愛というものが女にとって人生の関心事ととらえられている (自他とも認めるという意味で) わけでしょう。だから、女は自分の愛する男にまつわることには、何にでも嫉妬できます。

 不倫をすれば相手の娘まで嫉妬する。

 そこまで極端でなくても、若ければ若いほど、何んでも嫉妬できます。

完全燃焼の恋ができるのは、女か男か

 「私と仕事とどっちが大事なの?」こんなセリフ身に覚えはありませんか。学生時代からの恋人が社会人になり、仕事やつき合いが忙しく、デートに遅刻したり、ドタキャンしたり。
 社会人になったといってもあなたは残業もない定時に終わるOL。
 いつも待たされてばかりだったり、すっぽかされたりすれば、あなたはこんなセリフも出てしまいます。
 冷静に考えれば、仕事が大事に決まっているじゃないですか。 

 将来、その彼と結婚すねなら生活力がなければいけないわけですし。
 頭で分かっていても、あまりにも自分がないがしろにされていると思うと、つい女はこんなセリフを言ってしまうんです。
 男も最初は彼女が好きだから、そう言われないように努力します。
 でも、だいたい、男には必ず女より仕事という時期が訪れるから、そうなるともう「仕事か、私か」という言葉は、男にとって女のわがまま、たわごと以外の何物でもなくなります。
 どんなに好きだった女でも気持ちが冷めて行ってしまうのです。
 つづく 恋愛が長続きしない理由

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