本表紙

男と女はここが違う

煌きを失った夫婦生活・性生活は倦怠感・性の不一致となる人が多い、新たな刺激・心地よさを付与し。避妊方法とし用いても優れた特許取得ソフトノーブルは夫婦生活での性の不一致を改善し、セックスレス及びセックスレス夫婦になるのを防いでくれます。

本表紙  ダン・カイリー著 =近藤裕=

女イラスト 男イラスト

夫を変えることは不可能か (1)

結婚の相手が、変わることを拒む男であれば、その夫がやっていることはだいたい次のような事だと思います。

・自分の欲求不満を妻にぶつけている。

・妻の気になることに対して無関心である。

・女性は(男らしい)タイプを好むと信じている。

先に述べたような(愛情による対決)の手法に触れたときに、彼女は、具体的にどうすればよいのかを知りたいと言いました。

そこで、私は次のように答えたのです。
「多くのご婦人方は、“夫は、自分の気持ちを語ろうとしない”と言われます、“夫の心が穏やかでないことは解っているが、夫はそのことについて語ろうとしない”と言うのです。

ですからそういうご婦人方は、“自分が信じられない”といった気持ちを抱いたり、また、拒否されたような気持ちになるというわけです。
 そこで、私は、そういう夫に、気持ちとか、感情というものは、<心の反応>であると理解できるよう教える方法を、そういう妻たちに示します。つまり、<感情>は<心の中に起こった刺激>であるということを、夫たちが抵抗なく受け容れるように助けるわけです」
こう言いますと、彼女は顔をややしかめながら、聞き返しました。

さて、あなたの夫が<よくできた男性、愛のよいパートナーであれば、このテストの結果、二十点を獲得するはずです。
しかし、満点を取る人はまれだと思いますから、次の<七十パーセント満点>のルールに従って、あなたの夫のスコアーを評価してみてください。

夫婦関係において十のうち、七つが建設的であれば、まあよい方だといってよいでしょう。

 もちろん、それ以上あれば、お二人の関係はとくに優れた関係です。
五十パーセント以上の場合には、とくに、夫婦関係を揺さぶるような行為にどちらも走るようなことはしないと考えてよいでしょう。
 しかし、五十パーセント以下になると、問題が発生する可能性が高まります。

 現実には、三十パーセントから四十パーセントあたりの状態にあって、なんとかもっとよい関係にしたいと望んでいながら、その状態が長いこと抜け出せない夫婦が多いのです。

そこで、先のテストのスコアーが十五点以上の人は、夫に対決する必要はありません。
 しかし、夫の特定の態度や行動が変わってほしいという願いがあるのでしたら、そのことを夫と話し合うだけで、多分解決できると思います。

スコアーが十から十四以下の場合でも、対決の必要はないと思いますが、もし、対決なさる場合には、夫の行動についてあなたにとって気になっていることを告げる程度にとどめておいた方がよろしいでしょう。
 その場合にとくに注意すべき点を第二部でくわしく述べることにします。

スコアーが七から九の場合には、単なる<話し合い>を望んでも、夫がそれに素直に応じないだろうと思われます。
 あなたの判断による夫の欠点を素直に聞こうとしないかもしれません。
 夫の行動に関して対決する方が望ましいでしょう。
 ただし、成果を得るにはじっくり時間をかける必要があるでしょう。

スコアーが六以下の場合には、愛情による対決が必要です。愛情があればあなたの行動の意味を夫に理解してもらえるような方法で対決することができるでしょう。

「妻の特性」(2)

1、<変わる>用意…二つのテスト
対決に必要な知恵…特性理解テスト
 夫に対する<愛情による対決>をする前に、まず、その目的をはっきりさせておくことが必要です。
「何のために?」と問い返してみましょう。
いろいろな答えを考え付くかもしれません。
 また、あなたの行動も一貫していなかもしれません。
 それは、まだ、はっきりと目標が定まっていないからです。
 これから示す二つのテストは、あなたの目標を明確に定めるのに役立ちます。
 それぞれのテストは、最近の心理学的リサーチによって明らかにされた、愛情によって結ばれた関係を維持するうえに不可欠な十の特性を示しています。

 あなたと、夫の双方の特性の程度をチェックしてみてください。書かれている、
特性を読み、ない=0少しある=1、多くある=2、のいずれかのスコアをチェックしてください。

男イラスト

<<夫の特性>>

・自分だけの時間を過ごす…(0、1、2)
ストレスのよい処理法は、沈黙のときや、<なにもしない>時間を過ごすことです。
 また、沈黙は心のうちを理解するのにも役立ちます。
 いすに座り瞑想をするとか、独りで散歩することが自分を知る機会となります。

・競争心をコントロールできる・・・・(0,1,2)
 競いごと(スポーツ、ゲームなど)において、勝つことばかりでなく、興ずることもできる。そして、時には、負けても自尊心を傷つけられない。競技は、自分との競いであるときに健康的となります。つまり、自分のこれまでの能力に挑戦し、それに優る成果をもたらすために努力すべきものです。

・父親との関係を理解している・・・・(0,1,2)
 母親との関係を築くうえに、男性は自分の父親との関係が軽視されている傾向があります。女性との親密な関係を築くうえに、男性は自分の父親との関係をよく理解していることが重要です。


少なくとも、自分を憐れに思ったり、父親に対する敵対心などを感ずることなく、<悲しい思い出>を語られることが望ましいのです。強靭であって、しかも、自分の弱さを隠そうとしない。また、やさしさを持った父親に育てられた男性は、素敵な愛の関係を築く可能性が高いといえるでしょう。

・共感できる・・・・(0、1,2)
 感情がもつれる状況になったときに、夫は、あなたの気持ちを理解できるでしょうか。相手の気持ちを共感するためには、自分の自我にとらわれずに、相手の経験に関心を向けなければできないのです。

 あなたの気持ちを共感するには、あなたに傾聴し、尋ね、反復するなどして、あなたの心の内側の経験を理解しなければならないわけです。このような共感できる能力が、愛の関係を築き、維持するうえに不可欠です。

・自分の過ちから学ぶことができる・・・・(0,1,2)
 自分の過ちから、どうすればその過ちを防げたかを明らかにすることができる人は、過ちを自己理解や成長の機会にします。


そういう男性は、あなたが過ちを犯したときにも、きっと、あなたの自己理解のためにたすけてくれるにちがいないでしょう。おおくの夫は妻が過ちを犯し、助けを必要としているときになんの援助の手もさしのべようとしないようです。そういう男性は、自分の過ちに正面から対峙できない人です。ましてや、他人の過ちの手助けなどできません。

・家事を手伝う・・・(0,1,2)
 ある調査によると、家事の手伝いを当然のこととしてする夫は、妻との関係においても柔軟性があり、妻に優しいとのことです。
このような特性は、子供がいる場合にはとくに必要です。父親のよい模範が子供に対するよい教育になるからです。

・自分の責任を果たす・・・・(0,1,2)
 夫婦関係の当初は、男性の積極性や冒険性が女性に歓迎されるようですが、夫婦関係を維持していく資質として、男性の誠実さが求められるようになります。この責任を遂行する能力は、単に愛の関係を維持していくうえに必要なばかりか、仕事など、他の領域にも影響を与えます。

・恐れる心と対峙できる・・・・(0,1,2)
 文化的要因によって、多くの男性は自分の心のうちの恐れの気持ちと対峙することを防げられています。愛の関係のよいパートナーは、このような障害を認め、それを乗り越え、自分の恐れの心と対峙できます。また、その恐れの対象となっているもの、人物、状況と対面する努力を怠りません。


 たとえば、父親とより親密な関係を持ちたいと望むときに、父親に拒絶される恐れの心を感ずるけれども、だからといって父親に近づくことをあきらめずに、努力することなどは、そのよい例でしょう。

性の営みは単なる肉体的な交接行為でなく、精神的な交わりの行為ですどんな刺激(ストローク)が身体的に、心理的に相手に喜ばれかを知っている人、そして、その技能を高める努力をする人こそ、よい性のパートナーとなれるのです。


 公の場所でも、あなたの手を握るとか、抱擁するとか、口づけすることをいとわない。
 また、身体をさわったといって、すぐに性行為に入ったりせず、あなたのシグナルをまってから性行為に入ることができるような人でしょう。

・不機嫌をコントロールできる・・・・(0.1.2)
 怒りの感情を感じたときに、あなたの夫はどのように対応しますか。<よくできた男性>は怒りの感情のエネルギーを問題解決のために仕向ける術を心得ています。つまり、その怒りの感情にコントロールされる前に、逆に、その感情をコントロールします。

不機嫌になったり、腹が立ったりしたときにそれを認め、必要なら相手に謝るとか、あるいは、怒りを喚起する状況から身を引き、後で、どうすべきであったか、どうすれば問題を解決できたのかをよく考えることができます。

さて、あなたの夫が<よくできた男性>

愛のよいパートナーであれば、このテストの結果、二十点を獲得するはずです。しかし、満点を取る人はまれだと思いますから、次の<七十パーセント満点>のルールに従って、あなたの夫のスコアを評価してみてください。
夫婦関係において十のうち、七つが建設的であれば、まあよい方だといってよいでしょう。もちろん、それ以上あれば、お二人の関係はとくに優れた関係です。
 五十パーセント以上の場合には、とくに、夫婦関係を揺さぶるような行為にどちらも走るようなことはしないと考えてよいでしょう。
 しかし、五十パーセント以下になると、問題が発生する可能性が高まります。現実には、三十パーセントから四十パーセントあたりの状態にあって、なんとかもっとよい関係にしたいと望んでいながら、その状態が長いこと抜け出せない夫婦が多いのです。
 そこで、先のテストのスコアが15点以上の人は、夫に対決する必要はありません。しかし、夫の特定の態度や行動が変わってほしいという願いがあるのでしたら、そのことを夫と話し合うだけで、多分解決できると思います。


スコアが十から十四以下の場合でも、対決の必要はないと思いますが、もし、対決なさる場合には、夫の行動についてあなたにとって気になっていることを告げる程度にとどめておいた方がよろしいでしょう。その場合にとくに注意すべき点を第二部でくわしく述べることにします。


スコアが七から九の場合には、単なる<話し合い>を望んでも、夫がそれに素直に応じないだろうと思われます。あなたの判断による夫の欠点を素直に聞こうとしないかもしれません。

 夫の行動に関して対決する方が望ましいでしょう。ただし、成果を得るにはじっくり時間をかける必要があるでしょう。
スコアが六以下の場合には、愛情による対決が必要です。愛情があればあなたの行動の意味を夫に理解してもらえるような方法で対決することができるでしょう。

女イラスト <<妻の特性>>

・自分自身である・・・・<0,1,2>
自己を確立していないことが女性の特徴であるとように考えられています。しかし、現実には、愛のよいパートナーになるには、自分の人生の目標とか、夢や、不満に思うことなどを相手に語れるような女性であることが必要です。

 それも、男性によって満たされる人生といったものでなく、あなた自身の人生観を持っていることが必要です。

・内的志向である・・・・<0,1,2>
女性は自分にふりかかってくるさまざまな出来事をコントロールできない無力な者であるかのように考えられがちです。そのような考え方は文化的な所産であって、すべての女性がそうであるというわけではありません。内的志向の女性は、<運>によって自分の幸や不幸が決まるなどとは考えないし、また、星の動きに自分の反応をコントロールすることによって、他人の行動に影響を与えられると信じています。

・自分の父親との関係を理解している・・・・<0,1,2>
男性と同じく、女性にとっても大切です。夫に対して、愛のよいパートナーになるためには自分の父親との関係をよく理解していなければならないのです。
 また、自分をあわれに感じたり、父親に対する敵愾心(てきがいしん)を抱くことなく、父親によって満たされなかっことに関する失望感や、悲しみの感情などを語れるようになることも必要です。さらに、父親のことを気の毒に思ったりもしません。

・自己主張できる・・・・<0,1,2>
男性が恐怖心を素直に認めることができないように、女性は怒りの感情を上手に処理できないようです。
 夫に対する愛のよいパートナーとなれる女性は、夫と対決することをためらわず、かといって、罪悪感に悩まされるとか、いつも怒ってばかりいるといったことはしません。たとえ、一時は感情的になることがあっても、問題解決の目標を見失うようなことはしないのです。

・性的に満たされることを期待する・・・・<0,1,2>
愛のよいパートナーは性的に満足させてくれる自分の体をエンジョイできる人です。自分の体と戯れることが性的に満足する最善の方法ではないにしても、そうすることを厭いません。

・責任を果たす・・・・<0,1,2>
 健全な愛の関係を維持していくうえに誠実さが必要です。これは夫にたいしてだけでなく妻にも求められます。

・自分の欠点を受け入れるが、罪責感に悩まされない・・・<0,1,2>
 多くの女性はかなり早くから、自分の過ちに対して罪責感を抱くことを身につけるようです。罪責感は合理性を欠くことがあり、過ちを修復するのにはあまり効果がないのです。また、罪責感は恥の心を強め、逆に自尊心を低めます。愛のよいパートナーとなるためには、このような非合理的な罪責感を克服するか、コントロールする方法を学ぶ必要があります。

・相手を裁かない・・・<0,1,2>
ここ十年から十五年ぐらいの間に、男性を非難することがいいことだという価値観が強まってきています。たとえば、「彼は心が不安定なのよ」とか、「親密な関係を築くのが怖いことに気がついていないのよ」といった、まるで、精神科医の真似をした態度で、男性を批判し、裁いている言い回しなどがそのよい例です。このような態度は、愛の関係には無理の長物です。

・自分のニーズや願望を相手に伝達できる・・<0,1,2>
 愛のよいパートナーは、抱擁して欲しい時、話に耳を傾けて欲しい時、助けを必要としているときなどに、そのことを恐れずに相手に伝えられます。そのようなニーズが満たされることを求めるのは当然であると考えます。また、それを相手に望むことをためらったりしません。

・軽蔑を我慢しない・・・・<0、1、2>
男性から軽蔑されても、それを甘んじることをよしとする価値観が、私たちの文化の特徴のようです。そのような考え方のほうが深く染みついている女性は、男性による尊敬の気持ちに接するときに、それを素直に受け容れられないのです。愛のよいパートナーは、男性から軽蔑されたり、精神的に虐待されるような場合に、理性的に対応し、直接、そのことで相手と対決することを恐れません。

さて、スコアが十五点以上の場合は、次につづく、<準備>に関する章において述べる技能を高めることをすすめます。と同時にスコアが0の特性を高めることを心がけることが大切です。
 スコアが十から十四の場合は、愛情による対決のプログラムを実践することをすすめます。その場合に、第二部で述べる<伝え方の技法>を守ることが大切です。

 スコアが七から九の場合には、<準備>のために多くの時間をかける必要があります。
 少なくとも、数週間は、夫に対するあなたの反応の仕方を極端に変えない方がよいでしょう。
 もちろん、感情的に爆発するような反応は直ちに止める必要があります。

スコアが六以下の場合は、七から九の場合と同じ助言に従ってください。ただし、夫と対決する前に、カウンセリングの専門家の助言を求めことが望ましいでしょう。
ところで、あなたの夫がこのテストに興味を示し、自分でもやってみたいと言ったのでしたら、ぜひやることをすすめてください。
ただし、夫の特性に関するあなたが示したスコアと、夫自身の自己評価によるスコアが一致しない項目があるかもしれません。その場合の議論は上手にする必要があります。とくに、「不機嫌をコントロールできる」の項目のスコアが違う場合は、彼の感情も高ぶらせないように注意してください。

女イラスト「妻の特性」(3)

対決に必要な知識・・・・自己理解テスト
<セルフ・マネージメントの心理学>は、リサーチによって裏付けられた<セルフ・ヘルプ>・・・自分で学習し、自分が教師となり、自分で問題解決の道を見出す…の情報や、処方箋を提供します。
 自分が、自分にとって最善な教師となるためには、特定の問題に対する解答が、なぜ心理学によって与えられるのかを知っておくことが必要です。

これから記すテストは、あなたがどの程度、変わる用意があるかを調べるものです。と同時に、今日のセルフ・マネージメント心理学の原理も示されます。ただし、このテストはリサーチのためのものでありませんから、そのスコアよりも、テストをやることによって自己理解を深めることの方を重視してください。
まず、各項目の質問をよく読み、答えの中から、自分に一番該当すると思われるものを選んでください。

(一) 相手に対して怒りの感情を抱いた場合に、次の答えのうち、どれが自分の行動にいちばんふさわしいと考えますか。
A 内に蓄えておくとますます募るので、吐 露する。

B 頭の中が整理できるまで外に出さない。整理ができたら吐露する。ただし、できるだけ理性的に話すように努める。

C 吐露せず、その場から去ってしまう。
 そして、心を静め、 どうしても怒りの感情を抱くようになったかを考えてみる。

D 何かに書き留めて、忘れることにする。


(二) あなたの心が傷つくようなことを相手がした場合に、相手を致しますか、そのことを忘れますか。

A 絶対に忘れない。憶えていれば、次に夫に同じことをされた場合に、自分を防衛することができるから。

B 赦すことになると思う。しかし、忘れることは出来ない。

Cいつも、相手を赦したり、そのことを忘れるように努めている。

D赦したいと思うが、なかなかできない。

(三) ロマンチックな態度の男女の違いに関する次の考えのうち、どれがあなたの考えにいちばん近いでしょう。

A男性より女性の方がよりロマンチックであり、女性より男性の方がより現実的である。

 B男性より女性の方がよりロマンチックであると同時に、現実的でもある。

 C女性より男性の方がよりロマンチックであると同時に、現実的である。

 D男性より女性の方が現実的であり、女性より男性の方がロマンチックである。

(四)相手が憂鬱な状態にあるとき、あなたはどんな行動が助けになると思いますか。

A一緒に散歩に出る。

B面白い映画を一緒に見に行くか、何か楽しくなるようなことをする。

C独りにしておく。

D悩んでいることをしゃべるようにすすめる。

(五)次のうち、とれがあなたの態度に近いでしょうか。

A運が悪い出来事に出合うことはほとんど避けられない。

B自分が望んでいるモノを得たのは、だいたいよく計画し、努力したからである。

C自分の経験からすると、(なるようにしかならない)というのが、だいたい正しい。

D前もって計画することはそんなに賢いことだとは思わない。だいたい、すべては運によって決まるもの。

(六)あなたのパートナーに対する信頼を深めるために、次のどの行動を選びますか。

 A独りでいるときに、どこに行きなにをしているか尋ねる。

 B以前、信じていた時のことを思いだす。

 Cまず、自分の問題を話し、次に、彼の問題を話すように頼む。

 D彼を信じている旨を告げ、彼も私も信じているかどうかを尋ねる。

(七)<別れている>場合、よりをもどすのに、次のどれが、一番重要であると考えますか

 A問題が大きくならないうちにすべての問題を解決するように努める。

 B夫は(盟友だち)のつき合いのために出かけないこと。自分も(女友達)とのつき合いに出かけない。

 C別れなければならなかった原因については話し合わない。過去は過去として、二度と触れない。

 D毎日、「あなたを愛しているわよ」といえる。

(八)夫が二,三日仕事や、自分の家族のことで家を留守にする時、あなたはどんな態度をとりますか。

Aなんにも言わない。

B喜ぶ。夫の干渉を受けずに、好きなことが好きな時にできるから。

 
C夜、寝付けない。なにをやっていても手につかない。
 
D淋しくなり、彼の帰宅をまちわびる。

(九)次のどれが、<間違っている>と思いますか。

 A二人の関係がうまくいかなくなった場合に、自分の責任や問題に気がつく。

 B夫婦関係をスムーズに営むには技能がいる。運によって支配されるものではない。

 C二人の関係が幸福であり、また、今日まで続いているのは運がよかったからである。

 Dその気になれば、どんな危機的な状況に遭遇しても、なんとか、幸せな生活を維持できる。

(十)気が沈んでいるときに、どうすれば気を引き立てるのに役立ちますか。

 Aなぜ気が沈んでいるかを、友達と話し会う。

 B夫に「愛しているよ」と言ってもらう。

 C自分の<よい面>を、自分に言い聞かせる。

 D母親に電話をかけ、「愛しているわよ」と言ってもらう。

<<回答>>(一)=C
 「吐露せず、その場から去ってしまう。そして、心を静め、どうして怒りの感情を抱くようになったかを考えてみる」という方法は、怒りの感情の再生を防ぐには最善だと思います。
 一般的に信じられている、怒りの感情は内に籠もり、極限に達して爆発するといった考えは誤りであるばかりか、害をもたらすものでもあるのです。
 怒りの感情というものは、貯金の利子のように蓄えられるものではないのです。
 募るのは、怒りの思いであり、その怒りの度合いです。
 学習の原則…行動することによって学習する…によれば、怒りの感情を吐露するという行動は、より多くの怒りを感じさせることになるわけです。後に述べる「怒りのコントロール」は、<怒りっぽい人>にならないための処方箋です。
回答(二)=B
過去に受けた心の傷を忘れようと努める女性は多いと思います。でも、それは、不可能でしょう。また、そうならない方がよろしいと思います。心の傷は、しばらくの間は忘れられないものです。しかし、時がたつにつれて徐々に消えていきます。心の傷はむしろ覚えているべきものです。そして、レッスンとして学ぶべきものです。ただし、自分を哀れに思いつづけるために心の傷を忘れずにいるというのは避けるべきです。もちろん。相手を赦すことも必要です。赦す態度は愛の心を育てます。と同時に、相手に対する恨みの思いから解放してくれるからです。
回答(三)=D
若い恋人たちのどちらの性がロマンチストか、現実的かという問題の最近の研究によると、男性の方がロマンチストであることがわかりました。プレゼントを贈ったり、深夜、月の光のもとで散歩したがったり、恋人の捧げる歌を作ったりするのは男の方だというのです。贈り物をもらったり、歌を捧げられることを女性は喜びますが、愛情だけでは生活ができないと考えるのです。
回答(四)=A
軽度のうつ状態であっても、体の機能は低下します。そのような体の状態に対応することがうつ状態から脱するに必要であるという点においては専門家の意見は一致しています。
体を動かすことによって、うつ状態と深い関係があると考えられているアセチルコリンという化学物質を筋肉から分離させるのに役立つといわれております。うつ状態の夫をユーモアで笑わせる努力は、夫に対するあなたの愛情の表現としては良いけれども、夫の身体的機能の活性化にはあまり効果的ではないのです。
しばらく独りでいたいというのであれば、そっとしておくのもよいでしょうが、<話す>ことを強いるのはあまり賛成できません。

回答(五)=D
四つの解答のうち、Bが<セルフ・マネージメント>の態度を示しています。他の答えは、いずれも、人間の行動の変化は運とかチャンスによって生ずるものだという考えを示しています。私が示す解答に問題を感じる人は、第三章の「(内向的思考)になる」を熟読してみてください。
回答(六)=C
これまでの研究によると、自分の生育歴、宗教に関する猜疑心、過去の過ちなどを相手に話すことが、相手との愛の関係を深め、信頼心を高めるのに役立ちます。たびたび述べてきたことですが、自分の欠点を双方が語り合える仲であってこそ、健やかな愛の関係を築くことができるのです。
回答(七)=D
「あなたを愛しているわよ」を繰り返すこと自体、悪いことではありません。また、<別れた理由>について話し合うことで、さらに相手が傷つくというわけでもないでしょう。また、<問題が大きくならないうちに、すべての問題を解決する>のもよいですが、そのために、より多くのストレスを感じることになりかねません。
むしろ、小さな問題が生じたときに、そのことで怒ったりせず、放っておけば、やがて、そのことは大した問題にならなくなることもあるのです。
ある研究によると、別れた者同士が、再びよりを戻すには、双方が友人たちとのデイトを止めるのがいちばん効果的であるということです。
回答(八)=A
今は昔に比べて何倍もストレスに満たされている時代です。さらに、夫婦関係がうまくいかない状態であれば、ストレスは倍増します。夫が家を留守にする場合には、それこそ、静かな時を過ごすよいチャンスです。頭を整理し、心を静め、自分の人生のマネジメントの状態を考えるよいチャンスです。なぜうまくいっているのか、また、うまくいっていないのかをじっくり考えて態度を整えるよいチャンスです。
もちろん、夫が(夫にとっては妻が)いないことに淋しい思いを感ずる人も多いでしょう。しかし、ただ夫の帰りを淋しい思いで待つだけでは、リラックスして相手の帰宅を待つというせっかくのチャンスを逃してしまいます。さらに、留守したことを怒るのは、ストレスを増すだけです。
回答(九)=C
この項目は、(五)の<運>の項目と関連があります。夫婦関係が幸福で、長く続くのは、<運>の結果ではなく、双方の努力の賜物です。このような考えを方を受け容れられなければ、学ぶ理由もなく、動機も生まれません。
回答(十)=C
「自分はてすてきな人である」とか「私の愛情はすてきなのよ」などいったことばを声をだして自分に言い聞かせるだけでも、心が引き立ちます。もちろ、そのような言葉とともに、自分を変える行動が伴わなければ、自尊心を高めるわけにはいきません。
<<スコア>>
スコアを出して、愛情による対決に必要な準備ができているかどうかをチェックしてみましょう。
七〜十点の場合…夫が変わるための対決をする備えは十分にあると考えてよいでしょう。これから記す第一部を熟読し、対決の仕方を考えてください。そこに記されていることをすでにやっているかもしれませんが、もう一度やってみる価値はあると思います。
四〜六点の場合…悪い点ではありません。第二章から第五章まで熟読し、自分の欠点を直す努力をしてください。ニ、三回の練習をしてから、<愛情による対決>を実践することをすすめます。
〇〜三点の場合…対決の方法を考えるまえに、第一部をよく読み学ぶことが必要です。そのために数週間ぐらいかけることが望ましいと思います。

さて、二つのテストを終えたことによって、すでに、自分や相手の特性や態度についての理解が深まったことはまちがいないわけで、そのこと自体、よい準備になったと考えてよいでしょう。このテストよって、一つには<自身との対決>をしたことになるわけです。

まず、自身との対決によって、相手との対決に必要な知恵と知識を学習することができたというわけです。
ところで、愛情による対決に挑むことにどうも気が進まない人もいるかもしれません。そういう人は、愛情による対決は相手との愛の関係をより健全なものにするためのものであるという目的を改めて考えてみましょう。そうすれば、きっと心も静まり、勇気を得られるにちがいありません。

 つづく 自分を変えるプログラム 

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