何かを言いたいときには、自分の意思を明確な言葉で伝えることが大切であり、それこそ会話をすることの意味であり、ひいてはそうすることが相手のためになる、とまで思い込んでいるところがある。

「直球勝負を好む男性」

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「直球勝負を好む男性」

ピンバラ男はいつでもハッキリものを言うべきだと思っている。なんでもストレートに、“直球”で表現することを好む。
 何かを言いたいときには、自分の意思を明確な言葉で伝えることが大切であり、それこそ会話をすることの意味であり、ひいてはそうすることが相手のためになる、とまで思い込んでいるところがある。

そういう男性のやり方は、ある領域では非常に有効だ。たとえばビジネス交渉ごとの場面ではプラスに作用する。
 ダメなものはダメと言い、いいものにはそれなりの代価を支払うことによってビジネスは成り立つ。また、相手に対して強く速い直球を投げつけていけば、交渉を有利に展開できるだろう。

 仕事の場面ではそういう“直球の会話”でうまくいくのだが、男性はプライベートでも同じ手法で会話をしがちだ、そこに女性との気持ちのズレが生まれてくる。実例をいくつか挙げてみよう。

●花火大会が近づいてきたある日

♀ ねえねえ、神宮の花火大会、行こうよ行こうよ
♂ でもオレ、花火はキライだから
♀ ・・・・・・・・・
♂ キライだけど、行くだけならいいよ
♀ もういい!

●お台場の海を眺めているカップル

♀ 海って、なんかいいよね。好きだなぁ
♂ でもさ、この海、なんか臭うよな
♀ ・・・・・(ロマンチックな気分を壊さないでよ!)

●新しく買ったアクセサリーを誉めてもらおうとした彼女

♀ どう、どう、このネックレス?
♂ あれ、ひょっとしてそれ、丸井のバーゲンで売っていたやつじゃん? 安かっただろう!
♀(確かにそうだけど、そんなこと言わなくったつていいじゃない!)
 このように男性は女性の気持ちを単純な一言で壊してしまう
ことがよくある。女性は、「デリカシーがない!」
と怒り、それに対して男性は、
「だって本当なんだからしょうがないだろう!」
と意に介さない。男性は「オレの気持ち正直言ってるだけだ」
と思っているのである。

「直球しかキャッチできない男性」

 逆に、男性は女性の発言も“直球”であると誤解しがちだ。
言われた言葉をそのまま受け取り、単純に解釈してしまうことから、すれ違いが生じてしまう。たとえば、次のような会話にそれが認められる。 

●仕事を通じて知り合った男女の友人同士の会話

♀ んも!! わたし、会社やめるからね!
♂ へぇ、そうなんだ。で、いつごろ?
♀ ・・・・いや、いつごろとかってわけじゃないけど
♂ でもさ、引き継ぎとかいろいろあるだろ。2か月ぐらい見ておくべきだよね、次の仕事はもう決まってんの?
♀ いや・・・べつに、まだよ。まだまだ
♂ 何言ってんだよ! 今はキビシイ時代なんだから、軽い気持ちで辞めると後悔するぞ
♀ ああ、そうね・・・・すみません
♂ だろ! じつはオレの先輩もベンチャーやるとかいって会社やめたんだけど、ぜんぜんダメみたいだぜ。それにさ・・
 (以下、転職の難しさについて延々と語る)
 これは「もう会社をやめる!」という女性の言葉を、文字どおりに解釈してしまった例だ。

 この女性が「会社をやめる」と言った言葉の裏には、会社や仕事の愚痴を聞いてほしいという気持ちがあったのは明らかなのに。
 つまり、「会社をやめたいほどの気持ちになっている私をわかって」ほしかったのに、男性は気持ちを察することなく、「そうか、会社をやめると決意したのか」と解釈してしまったのである。

 こんなこともあるだろう。
♀ 最近、どこにも行ってないわよね〜
♂ え? 先週、映画見に行ったじゃん
 これは、女性が「もつと一緒にどこかに行きたいな」というメッセージを伝えようと思って言つたセリフなのだが、男性はストレートに言葉を受け取り、過去の事実関係をさかのぼって
、「いや、先週は映画に行ったじゃないか」と答えてしまった。
男性からしてみれば、女性の発言はよっぽどとぼけているとか、
「こいつ、記憶喪失じゃないか?」とさえ思ってしまうのである。

 他にもある。
♀ 最近なんか冷たくない?
♂ そんなことないよ、何言ってんの?
 女性は「もっともっと愛情を示してね!」と言いたかった。
それを遠回し言うために「冷たくない?」と問いかけた。すると男性は最近、彼女に対して冷たくした事実があったかどうかを自己検証したうえで、「いや、そんなことは(冷たいと思われるようなことは)していない」と答えてしまったのだ。
 女性が彼に対する不満をストレートにぶつけているように受け取ってしまい、ケンカの原因になってしまうこともあるだろう。
 男性は直球を投げ、彼女は変化球を投げる。男性は女性の変
化球には気づかず、強引にバットを振り回して打ち返す。あら
かじめそういう“公式”を理解しておかない限り、きちんとボールを受け止め、男女間の言葉のキャッチボールを楽しむことは難しくなってしまうのである。
つづく 「バカ」と言えるのが本当の関係

煌きを失った性生活は性の不一致となりセックスレスになる人も多い、新たな刺激・心地よさ付与し、特許取得ソフトノーブルは避妊法としても優れ。タブー視されがちな性生活、性の不一致の悩みを改善しセックスレス夫婦になるのを防いでくれます